学校薬剤師とは?
薬を調剤したり、薬を販売したりすることにより、皆様の健康を守る一翼をになう薬剤師には、学校で児童生徒の皆さんが安全で健康な生活を送れるよう、 学校薬剤師として学校の環境衛生にアドバイスする仕事があります。その仕事とは
- 学校の飲み水が安全かどうかを科学的な分析手法や細菌の検出をすることにより検査します。
- プール指導が行われる季節には、プールの水が水泳に適しているか?また、プールの付帯設備は事故がないように安全に管理されているかを調査します。
- 食中毒が発生すると大事故になる可能性の大きい学校給食では注意をしても、し過ぎるということはありません。給食がより安全に、衛生的に作られているかを給食従事者以外の第三者の目で調査し意見を申し上げることにより、より安全な給食が実施されるよう協力しています。
- 理科室や保健室にある実験用試薬や医薬品の調査をし、それらが正しく使用され管理されるようアドバイスをしています。
- 教室の黒板や机の上の照度を検査して、児童生徒の皆さんの目の健康維持のための資料を作ります。
- 冬期には教室の空気の検査をして、児童生徒の皆さんに換気をすることの大切さと、風邪の予防について話をしたりします。
- 最近はシンナーや覚醒剤などの薬物乱用が問題になっていますが、学校保健会などで薬物乱用防止の話をしたり、児童生徒に講話をしたりすることもあります。
学校薬剤師は街の化学者の一人として、そのもてる能力を駆使し、児童生徒の皆さんの健康を守るために日々働いています。
学校薬剤師の活動は多岐にわたっており、学校における環境衛生検査及び指導が主な活動内容になっています。細かい内容については以下のとおりです。
5月 | 飲料水検査 小規模専用水道全項目検査 給食室及び休職受け取り室の衛生検査(まな板・パン箱のペタンチェック) |
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6月 | 水泳プール水質検査 |
7月 | 総トリハロメタン検査 |
8月 | 教室等空気環境検査(ホルムアルデヒド及び揮発性有機化合物) 新築・改装実施校のみ |
9月 | 第2回水泳プール水質検査 遊泳実施校のみ 給食室の環境衛生検査(中学校以外) |
10月 | 理科室・保健室の薬品検査 |
11月 | 照度及び照明環境検査 |
12月 | 小規模専用水道使用校の省略項目検査 |
1・2月 | 教室等空気環境検査(一酸化炭素・二酸化炭素・二酸化窒素など) |
このように、薬の自己管理や処方せんに基づいて調剤された薬を安心して飲んでいただくための情報センターとして、薬剤師を利用していただきたいと思います。