「お薬手帳」とは?
平成12年4月から医療保険が改定され、皆さんもかかりつけの薬局で「お薬手帳」をもらう機会が多くなったことと思います。
お薬手帳とは、病院など医療機関や薬局で処方された薬や市販薬の名称、服用方法、注意事項などを記録に残すためのものです。
ところで、皆さんは、病院や薬局で「続けて服用している薬がありますか?」と聞かれた場合、薬の名称まで正確に答えることができるでしょうか? 特に、数種類の薬を服用している場合などは、どの薬を、いつ、どのくらい服用するのかということだけで精一杯で、薬の名称まで答えられる方は少ないことと思います。
そのようなときに「お薬手帳」があれば、医師や薬剤師は、この手帳を基に薬の飲み合わせや副作用を判断することができ、皆さんも薬をより安全に、より効果的に服用することができます。
ところで、阪神・淡路大震災の例などからもわかるように、高血圧症や心臓病、糖尿病などの生活習慣病を患っている方やぜんそく、アレルギーなどをお持ちのお子さんなどは、毎日きちんと薬を服用しなければならないため、地震などの災害時には、特に困ってしまいます。
しかし、このようなときでも、「お薬手帳」に薬の名称が記入してあれば、同じ薬をもらうことができますし、医師や薬剤師も手帳を活用することで緊急時の判断や治療も適切に行うことができます。
皆さんも、病院や薬局などへ行くときは、必ず「お薬手帳」を携帯し、渡された薬の内容などを記入してもらってください。
一人ひとりの健康管理のために、ぜひ「お薬手帳」を持ちましょう。